■インフルエンザ菌b型(Hib)

令和6(2024)年4月から五種混合ワクチン(四種混合ワクチンとHibワクチンが混合となった予防接種)が定期接種に位置づけられ、Hib感染症の定期予防接種は五種混合ワクチンを基本とすることになっています。

●予防接種の目的
細菌性髄膜炎を予防するものです。
インフルエンザ菌特にb型は、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎などの表在性感染症のほか、髄膜炎、敗血症、肺炎などの重篤な深部(全身)感染症を起こす乳幼児の重篤な病原細菌です。
Hibによる髄膜炎は約11%が予後不良と推定されています。生後4か月~1歳までの乳児が過半数を占めています。

●ワクチンの副反応
局所反応が中心で、発赤(42.4~45.9%)、腫脹(はれ)(9.9~23.1%)、硬結(しこり)(13.9~21.5%)、疼痛(2.5~9.1%)、
全身反応は不機嫌(8.5~23.0%)、食欲不振(4.1~13.2%)、発熱(1.6~4.1%)などが認められています。

■対象年齢:2か月から5歳未満
■接種回数:1回~4回※接種開始年齢によって、接種回数が異なります(下表参照)

●接種開始年齢⇒2か月以上7か月未満
【接種回数】
 4回

【接種間隔】
初回3回:27日(医師が必要と認めた場合には20日)以上、標準的には27日(医師が必要と認めた場合には20日)から56日までの間隔をおいて接種
追加1回:初回接種終了後7月以上、標準的には7~13月までの間隔をおいて接種
※ただし、初回2回目及び3回目の接種は、1歳までに行うこととし、それを超えた場合は行わないこと。この場合、追加接種は実施可能であるが、初回接種に係る最後の接種後、27日(医師が必要と認めた場合には20日)以上の間隔をおいて1回行うこと。


●接種開始年齢⇒7か月以上1歳未満
【接種回数】
 3回

【接種間隔】
初回2回:27日(医師が必要と認めた場合には20日)以上、標準的には27日(医師が必要と認めた場合には20日)から56日までの間隔をおいて接種
追加1回:初回接種終了後7月以上、標準的には7~13月までの間隔をおいて接種
※ただし、初回2回目の接種は、1歳までに行うこととし、それを超えた場合は行わないこと。この場合、追加接種は実施可能であるが、初回接種に係る最後の接種後、27日(医師が必要と認めた場合には20日)以上の間隔をおいて1回行うこと。


●接種開始年齢⇒1歳以上5歳未満
【接種回数】
 1回

【接種間隔】